ショウジョウバエって、伝説の動物「猩々」が語源だって知ってた?

ショウジョウバエなど、ショウジョウと付く生き物や草花がありますが、この「ショウジョウ」とは伝説の動物「猩々」のこと。あの「もののけ姫」にも、目が赤く不穏な猿のような動物として登場していましたが、いったいどのような動物なのでしょうか?

「猩々」とは

猩々(しょうじょう)は、古典書物に記された架空の動物のことです。

中国の古典などによると、猩々は人の言葉を使うことができ、人間に似た容姿で、酒が大好きな動物だそうです。

仏教では、動物を二足・四足・多足・無足という足の数で分けていますが、鳥と猩々と人を二足歩行と定めています。猩々は猿の一種ととらえられているようですね。

もともと中国での伝説の動物ですが、日本においても能の演目に猩々があるなどポピュラーな空想動物として親しまれていました。

能の「猩々」

能の演目である五番目物の曲名『猩々』が有名です。真っ赤な衣装をまとった猩々が、酒に浮かれて舞い踊るクライマックスは華やかで、この能の印象によって猩々を大酒飲みや赤色のものとして認識することも多くなりました。

能の『猩々』のあらすじは以下の通りです。

揚子江の傍らに、高風という男が住んでいました。ある晩、高風は市場で酒を売れば金持ちになるという夢を見ます。そしてそのお告げに従って市場で酒を売り始めます。

順調に酒売りは進みましたが、毎日高風の店にやって来る客の中に、いくら飲んでも顔色が変わらずまったく酔わない男がいました。高風が名前を尋ねると、男は、自分は猩々という者だと答えて立ち去ります。

ある月夜の晩、高風が川辺で酒を準備して猩々を待っていると、川の波間より猩々が現れます。二人は酒を酌み交わし、舞を舞い踊り、楽しい時を過ごすのでした。そして猩々は、高風に酒が尽きることのない壷をプレゼントして帰って行ったのです。

猩々祭り

愛知の旧東海道鳴海宿を中心とした地域では、「猩々祭り」が行われています。

猩々人形が子供達を追いかけて、大きな赤い手でお尻を叩こうとします。追いつかれてお尻を叩かれてしまった子供は夏病にかからないといわれています。しかし最近、お尻を叩かず、頭を撫でるようになりました。ちなみにこの猩々人形、面と上半身分の竹枠組みの上から衣装で覆われているものなので、大人がかぶると身長2メートル以上になります。かなり大きな人形ですよね。これに追いかけられるのはちょっと怖いかも・・・?

「ショウジョウ」が付く日本の動物や花

ハエの中でも特に小さくてすばしっこいショウジョウバエ、とてもうっとうしいですが猩々となにか関係があるのでしょうか?

実はショウジョウバエは、代表的な種が赤い目を持つことや酒を好んで集まることから、顔の赤い酒飲みの猩々にちなんで名付けられました。

他にも赤みの強い色を持つ生物には、ショウジョウの名が付けられることが多いようです。

例えば、ショウジョウトンボ(猩猩蜻蛉)、ショウジョウエビ(猩猩海老)、ショウジョウカ(猩猩花)、ショウジョウソウ(猩猩草)、ショウジョウガイ(猩猩貝)、ショウジョウガニ(猩猩蟹)、ショウジョウサギ(猩猩鷺)、ショウジョウトキ(猩猩朱鷺)などがあります。

まとめ

大酒飲みで巨大な猩々ですが、それほど恐ろしい動物でもなさそうです。もともと人間や鳥と同類だったということですから知性もあります。能の話のようにいっしょに酒を飲んだらきっと楽しいでしょうね!

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