キジムナーは南国沖縄代表の妖怪!鬼太郎にも登場するけどどんな妖怪?

キジムナーをご存知でしょうか?名前を聞いたことがある人が多いかもしれません。名前の雰囲気どおり、沖縄地方に伝わる妖怪ですが、いったいどんな妖怪なのでしょうか?ちなみに鳥の「キジ」とは関係ないようです・・・

「キジムナー」とは

キジムナーは、沖縄諸島周辺で言い伝えられてきた妖怪で、沖縄地方の樹木であるガジュマルやアコウなどの古い木の精霊です。

外見は人間に似ていて、体中が真っ赤だったり赤髪だったり赤い顔をしていたりする子供、という説が多いですが、全身毛だらけで木の枝のように長い手をした老人、という説もあるようです。

キジムナーは、川や海に潜って魚を獲るのが得意であっという間に多くの魚を獲るので、仲良くなると魚をくれたりするらしいです。またそれだけでなく、いっしょに船に乗って漁を手伝ってくれたり、夕食の時に火を借りに来たり、大晦日をいっしょに過ごしたり、と人間とともに楽しく生活する「良きお隣さん」「ご近所さん」的な妖怪として親しまれています。

よって、人間にとっては無害で敵対することはほとんどないのですが、キジムナーが住んでいる古木を切ったりいじめたりすると、かなりの恨みを買ってしまうので注意しなくてはなりません。船を沈められて溺死させられたり、飼っている家畜を全滅させられたりしますよ・・・。

また、キジムナーにはいたずら好きな面もあります。狭い場所にも出入りが自由なので、人間を誘い込んで閉じ込めるいたずらや、赤い土を赤飯と言って食べさせるいたずらなど、ちょっと度が過ぎているものが多いかもしれません。

ちなみに、キジムナーに気に入られた家は栄え、反対に嫌われた家は滅びてしまう、という伝承があります。これは東北の「座敷わらし」の伝承と似ていますよね。

「キジムナー」の伝承

沖縄県国頭郡大宜味村喜如嘉が伝承の発祥の地と言われています。喜如嘉ではキジムナーのことを「ぶながやー」と呼び、毎年旧暦8月8日に決まったある家の豚小屋に現れるとされています。

また、国頭郡今帰仁村の羽地内海ヤガンナ島ではキジムナーを「精魔」といって、オスとメスがいるといい、ふだん立ち入ることができないこの島に立ち入った人間をオスとメスそれぞれが窒息死させてしまうと言われています。

名護市字源河での言い伝えによると、睾丸の大きな子供が木の上で枝を枕にして寝ているのを見かけた老婆が、ふざけて竹竿でその睾丸を突くと子供は飛び上がってすぐに消えてしまいました。その夜、老婆が寝ようとすると、あの消えた子供に襲われて一晩中苦しめられたということです。その子供はキジムナーだったのでしょうか?キジムナーの復讐はけっこう怖いです。

沖縄県の妖怪・精霊として有名ですが、言い伝えはあるものの、伝承はそれほど多く残されていないようです。また民俗学上、八重山諸島にはキジムナーの伝承は確認されていません。

鬼太郎と「キジムナー」

水木しげる氏の初期の妖怪画では、キジムナーは毛玉の妖怪のような姿で描かれています。

一方、「ゲゲゲの鬼太郎」の中には南方妖怪の代表格として何度も登場していて、こちらではツルっと丸くて目が大きく、口が小さく歯がギザギザという独特の「キモかわいい」姿で登場しています。ちなみにキジムナーは屁に弱いという性質から、放屁が得意なねずみ男とは相性が悪いようです。

また、「ゲゲゲの鬼太郎」には顔の赤い沖縄の妖怪アカマタが出てきますが、実はこちらの方が言い伝えのキジムナーに近い姿だったりします。水木先生のオリジナリティが光りますね!

「キジムナー」のタコライス!?

沖縄では今でもとてもキジムナーに対するリスペクトがあるようで、例えば沖縄テレビ放送のマスコットキャラになっていたり、「きじむなぁ」という名前の有名タコライスカフェもあります。

タコライスとは、ごはんの上にひき肉や野菜、チーズののったヘルシーな料理のこと。1984年に沖縄で生まれたタコライスは、沖縄のソウルフードとも呼ばれています。「きじむなぁ」は、ふわふわ卵がのったオリジナルタコライス「オムタコ」が有名で、テレビ番組などでも多く紹介されていますよ。

 

参考HP:タコライスCafé「きじむなぁ」

https://www.omutaco.com/

まとめ

沖縄に言い伝えされていて今現在でもその名がポピュラーに使われているキジムナー。人間との仲良しエピソードが多い妖怪だからこそ、こんなに愛されているのではないでしょうか。意外なエピソードも含めておもしろいキャラクターの妖怪ですよね。

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